• 検索結果がありません。

経営活動と決算の概況 明治安田生命 | 明治安田生命の現況 2015[統合報告書]

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "経営活動と決算の概況 明治安田生命 | 明治安田生命の現況 2015[統合報告書]"

Copied!
22
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

D is c l o s u re 2015

お客さまのおかげで、高い健全性を維持し、収益性を確保する ことができました。これからもさらなる健全性の向上と安定的な 成長の実現に努めてまいります。

経営活動の概況……… 68

ソルベンシー・マージン比率 ……… 71

実質純資産額……… 72

含み損益……… 73

自己資本等の充実 ……… 74

基礎利益……… 76

社員(ご契約者)配当について ……… 78

保険契約の概況……… 79

ヨーロピアン・エンベディッド・バリュー(EEV)……… 80

収支の概況……… 82

資産・負債等の概況 ……… 84

一般勘定資産の運用状況 ……… 86

経営活動と決算の概況

03

(2)

03

68

経営活動の概況

■平成26年度の概況

●個人営業

 営業職員チャネルにおいては、「対面のアフター フォロー」の価値を訴求し、競合他社・競合チャネ ルとの違いを明らかにすることを通じて、医療・介 護等の第三分野商品をはじめとする平準払保障 性商品の販売拡大と強固な販売サービス態勢の 構築に取り組んでいます。

 商品面では、主契約をなくし保障の組合せと加 入後の保障見直しの自在性を高めた総合保障商 品「ベストスタイル」を平成26年6月に発売しまし た。公的医療保険制度に連動する、自己負担分に 応じた医療保障の対象を、入院治療費だけでな

く、業界ではじめて退院後の通院治療費にまで 拡大するなど、第三分野商品の充実も図っていま す。また、若年層のお客さまがご加入しやすいよ う10月に個人年金商品「年金ひとすじ」の最低保 険料を引き下げたほか、12月には、中高年齢層の お客さまの貯蓄ニーズや相続対策ニーズの高ま りに対応して、払込期間や据置期間を柔軟に設定 することができる個人年金商品「年金かけはし」 を発売しました。

 制度面では、8月に営業職員制度を改正したほ か、勤続年数や販売力に応じた層別の研修・育成 プログラムの実施や、大都市部での集合育成組

※1 基金の総額には、基金償却積立金を含んでいます。

※2 平成22年内閣府令第23号、平成22年金融庁告示第48号により、ソルベンシー・マージン総額及びリスクの合計額の算出基準について一部変更(マージ ン算入の厳格化、リスク計測の厳格化・精緻化等)がなされています。そのため、平成22年度、平成23∼26年度はそれぞれ異なる基準によって算出してい ます。なお、平成22年度末の(  )は、平成23年度における基準を平成22年度末に適用したと仮定し、平成23年3月期に開示した数値です。

※3 剰余金処分対象額に占める配当準備金等に積み立てる金額の割合とは保険業法施行規則第30条の4の規定により計算した金額に占める社員配当準備 金及び社員配当平衡積立金に積み立てる金額の合計額の割合です。

※4 人事制度改正に伴い、平成26年度末より一部対象範囲を変更しております。

※5 相互会社における社員とは、保険契約者のことです(剰余金の分配のない保険にのみご加入の契約者を除く)。

※6 保有契約高とは、個人保険・個人年金保険・団体保険の各保有契約高の合計です。なお、個人年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始 時における年金原資と年金支払開始後契約の責任準備金を合計したものです。

※7 団体年金保険保有契約高については、責任準備金の金額です。

(単位:百万円) 項  目

経常収益 経常利益 基礎利益 当期純剰余 基金の総額※1 総資産

 うち特別勘定資産 責任準備金残高 貸付金残高 有価証券残高

ソルベンシー・マージン比率※2

従業員数※4 社員(契約者)数※5 保有契約高※6  個人保険  個人年金保険  団体保険

団体年金保険保有契約高※7 利差(マイナスは逆ざや額)

直近5事業年度における主要な業務の状況を示す指標

剰余金処分対象額に占める配当準備金 等に積み立てる金額の割合※3

平成26年度 4,558,629

383,854 506,344 265,255 730,000 36,469,024 864,990 30,164,629 5,052,238 29,242,263 1,041.0% 87.27% 40,793人 6,599,848人 199,965,617 74,463,264 13,866,218 111,636,133 7,133,678 1,686億円 4,795,406

235,022 310,544 139,754 470,000 27,065,316 694,105 23,767,432 5,082,632 19,434,702 1,156.8%(663.6%)

91.68% 39,363人 6,243,935人 210,485,950 92,383,785 12,082,476 106,019,687 6,455,066

△10億円

平成22年度 平成23年度

6,081,039 371,772 370,982 172,007 520,000 29,664,157 712,519 26,469,306 4,967,486 22,222,184 749.6% 90.70% 38,176人 6,480,031人 210,721,747 88,851,239 12,702,634 109,167,874 6,512,315 192億円

平成25年度 4,741,249

421,664 460,405 239,387 670,000 34,317,745 822,310 29,210,826 5,136,765 27,204,427 945.5% 86.44% 37,129人 6,594,786人 203,846,500 78,971,945 13,868,566 111,005,988 6,970,502 1,193億円 平成24年度

4,691,035 396,951 394,544 235,537 620,000 33,000,742 771,030 27,812,655 5,198,145 25,632,690 930.3% 87.13% 37,574人 6,541,873人 207,080,934 83,389,526 13,563,364 110,128,043 6,683,296 425億円

(3)

03

織の新設等を通じて育成態勢を強化し、営業職 員3万人体制の構築を推進しています。

 また、都市部においては、平成27年4月に新卒 の営業職員チャネル(MYRA)を創設し、来店型 店舗の運営ノウハウの活用などにより、マーケッ トでの競争力とお客さまサービス態勢を強化し ています。

 販売面では、Jリーグとのパートナー契約を活 用したイベント・キャンペーンに加え、各種セミ ナー等の開催を通じてお客さまとの接点を拡大 するとともに、モバイル機能を充実させた営業 端末「マイスターモバイル」に、お客さまの保障 に対するご要望を確認する新たな提案ツールを 搭載し、対話型のコンサルティング手法を推進 しています。

●代理店営業

 銀行をはじめとする金融機関窓口販売の主 力である一時払商品では、終身保障・相続対策 ニーズや安定的な資産運用ニーズに対応した終 身保険に加え、お客さまの多様なニーズにあわ せ定額年金保険や変額年金保険を提供してい ます。12月には、金利変動などの環境変化に対 応するため終身保険の改定を行なったほか、毎 年一定の金額をお受け取りいただける新たなタ イプの終身保険を発売しました。なお、一時払終 身保険については、平成25年度に引き続き金利 リスク対応等のため、取扱金融機関ごとの販売 量上限枠を設定しました。

 一方、平準払保険では、定額年金保険や介護 終身保険の取扱金融機関を拡大するとともに、 金融機関ごとにきめ細かな販売支援を行なって います。

 また、金融機関窓口販売契約に対するアフ

ターフォローは、コミュニケーションセンターに よるダイレクト対応を基本としつつ、必要に応じ て金融機関代理店と連携し、お客さま対応を行 なっています。

 法人代理店や税理士代理店等については、 委託先の拡大および関係強化を通じ、法人マー ケットの開拓を進めるとともに、損保系代理店 への教育・支援を推進しています。また、平成27 年3月には法人向けに新たな逓増定期保険を発 売し、商品ラインアップを拡充しました。

●法人営業

 団体定期保険販売では、団体との協働による 加入勧奨により、新規加入者の拡大を図るととも に、団体信用生命保険については、新商品の導入 を推進しました。さらに、第三分野商品の販売拡 大に向け、未導入団体への新特約を含む第三分 野商品の導入提案を推進するとともに、既導入先 に対しては加入勧奨を積極的に行なっています。  また、団体保険既契約先のお客さま満足度の さらなる向上をめざし、付加価値サービスの提 案を進めています。

 一方、団体年金については、超低金利の継続 等をふまえ、金利変動等のリスクを考慮しつつ、 一般勘定における資産残高の維持・拡大に取り 組みました。また、多様化するお客さまの運用 ニーズにあわせ、特別勘定での受託および媒介 業務を通じた投資顧問子会社商品のコンサル ティング販売を推進しています。

●資産運用

 資産運用面では、サープラス・マネジメント型 ALMの考え方に基づく運用を基本としつつ、現 行会計上の金利リスクにも配慮するとともに、

サープラス・マネジメント型ALM

経済価値で評価した資産と負債の差額を新たな資本概念(サープラス)としてとらえ、その変動リスクをコントロールするALM(資産負債 の総合的な管理)を、サープラス・マネジメント型ALMといいます。

(4)

70

高位安定的な利回りの確保をめざした運用を行 ないました。

 具体的には、その他有価証券の保有目的区分 で保有する国内債券を売却するなど、その残高を 抑制し、金利急騰に備えた公社債ポートフォリオ の構築に努める一方で、主に超長期の国内債券 を責任準備金対応債券の保有目的区分で買い入 れました。ただし、10月の日銀による追加金融緩 和以降の超低金利環境においては、国内債券の 買入れを控え、内外金利差、為替動向に留意しつ つ、外貨建債券を積み増すなど柔軟な資産配分 を行ないました。

 また、政府が進める日本再興戦略を後押しする という観点から、医療やエネルギーといった成長 分野への投融資を推進したほか、収益力向上の 観点から、外国企業が発行する社債や株式等へ のファンドを通じた投資を行ないました。

●事務サービス品質の向上

 個人保険分野では、お客さまの視点から事務 サービスを抜本的に見直す「事務サービス改革」 に引き続き取り組んでいます。具体的には、契約 転換制度を利用して「ベストスタイル」にご加入い ただく場合、第1回保険料を転換基準額から充当 する取扱いを開始し、お客さまに現金を準備いた だくご負担を軽減しました。また、電子請求書で の保全手続きを順次拡大し、営業職員による対面 でのご請求手続きを推進することで、迅速かつ簡 便なお手続きを実現しています。加えて、保険金・ 給付金等のご請求手続きの簡素化およびお支払 いの迅速化、死亡・満期保険金等未請求契約に対 するご請求勧奨、ご高齢のお客さまに配慮した事 務取扱ルールの見直しに取り組むとともに、連絡 不能によるご案内・ご請求漏れを防止するため、 ご契約者のご家族の連絡先(第二連絡先)をあら かじめ登録いただく「MY安心ファミリー登録制 度」を創設しました。

 さらに、平成26年4月から、保険引受の分野に おいて抜本的な見直しを進める「アンダーライ

ティング改革」に着手しています。具体的には、第 三分野商品・中高年齢層等の保険引受範囲拡大、 新契約の電子化等による保険引受サービスの向 上に取り組み、より幅広いお客さまへの生命保険 サービスの提供をめざしています。

 一方、企業保険分野では、平成26年4月から、 お客さまの利便性および満足度のいっそうの向 上をめざす「法人事務サービス改革」に着手して います。このなかでは、約款等の冊子やお手続き 帳票のダウンロード・閲覧機能を備えた専用サ イトを平成27年3月に展開するなど、団体窓口の 事務効率化や品質向上に取り組んでいます。加え て、請求手続きの事務取扱ルールの緩和や、保険 金・給付金等の支払事務システムの高度化に継 続的に取り組み、迅速かつ確実にお支払いするた めの態勢整備を進めています。

 また、ご高齢のお客さまに配慮し、終身年金お 受取時の事務を簡素化したほか、「ご加入内容の お知らせ」や「年金のしおり」等をわかりやすく改 訂するとともに、安否確認や第二連絡先の登録勧 奨を実施しました。

P66-88.indd 70 15/07/02 18:30

(5)

03

*保険業法施行規則第86条および第87条ならびに平成8年大蔵省告示第50号の規定に基づいて算出しています。

*最低保証リスク相当額は、平成8年大蔵省告示第50号第2条第4項に規定する標準的方式に基づいて算出しています。

(詳細は、P140をご覧ください)

(単位:億円) 項  目

(A)ソルベンシー・マージン総額

①基金等

②価格変動準備金

③危険準備金

④一般貸倒引当金

⑤その他有価証券の評価差額(税効果控除前)90%(マイナスの場合は100%)

⑥土地の含み損益 85%(マイナスの場合は100%)

⑦全期チルメル式責任準備金相当額超過額

⑧負債性資本調達手段等(劣後ローン、劣後債等)

⑨全期チルメル式責任準備金相当額超過額及び負債性資本調達手段等のうち、マージンに算入されない額

⑩控除項目

⑪その他(税効果相当額等)

⑫保険リスク相当額

⑬第三分野保険の保険リスク相当額

⑭予定利率リスク相当額

⑮最低保証リスク相当額

⑯資産運用リスク相当額

⑰経営管理リスク相当額

(B)リスクの合計額 (⑫+⑬)2+(⑭+⑮+⑯)2+ ⑰

ソルベンシー・マージン比率 (A) 100

(1/2) (B)

平成24年度末 50,478 8,208 3,635 5,255 58 21,271 2,220 8,214 1,000

­

­ 612 10,851 1,227 511 1,617 72 8,774 244 930.3%

平成25年度末 55,292 9,510 4,808 6,604 45 22,581 2,281 7,718 1,000

­

­ 742 11,695 1,208 522 1,575 92 9,634 260 945.5%

71,906 10,299 4,924 6,673 16 35,820 2,469 9,904 1,000

­

­ 797 13,814 1,189 535 1,541 97 11,762 302 1,041.0% 平成26年度末

予測を超えたリスクにも対応できる支払余力を確保しています。

 「ソルベンシー・マージン比率」とは、大災害 や株価の暴落等、通常の予測を超えて発生する リスクに対応できる「支払余力」を有しているか を判断するための行政監督上の指標の一つで す。この数値が200%を下回った場合は、監督

当局による業務改善命令等の対象となります。 平成26年度末のソルベンシー・マージン比率 は、1,041.0%(前年度末差95.5ポイント増)と 十分な支払余力を確保しています。

価格変動準備金

株式等の価格変動の著しい資産について、その価格が将来下落し たときに生じる損失に備えて積み立てる準備金で、資産運用リスク のうち価格変動リスクに対応します。

全期チルメル式責任準備金相当額超過額

当社が積み立てている責任準備金のうち、「全期チルメル式による 責任準備金額」と「解約返戻金相当額」のいずれか大きい方を上回 る部分です。全期チルメル式とは、責任準備金の計算上、ご契約時に 必要となる費用をご契約の初年度に一括計上し、保険料払込の全 期間を通じて償却していく方式であるため、当社の積立方式である 平準純保険料式と比べると責任準備金の積立水準が低くなります。

危険準備金

実際の保険事故の発生率が通常の予測を超えることにより発生す るリスク(保険リスク、第三分野保険の保険リスク)、予定利率を確 保できなくなるリスク(予定利率リスク)、変額保険・変額年金保険 の保険金等の最低保証に係るリスク(最低保証リスク)に備えて積 み立てる準備金です。

劣後ローン・劣後債

破産などが発生した場合の元利金返済が、他の一般債権者に対す る債務の返済よりも後順位に置かれる旨の劣後特約が付された無 担保の貸付金・債券です。

ソルベンシー・マージン比率

1,041.0 %

(6)

72

64,380 19.2% 59,405

18.4%

(単位:億円) 項  目

実質純資産額

一般勘定資産に対する比率

平成25年度末 平成24年度末

88,993 25.0% 平成26年度末

*「保険業法第132条第2項に規定する区分等を定める命令」第3条第2項の規定に基づき算出しています。

(詳細は、P140をご覧ください)

※責任準備金の積立方式については、下記説明をご覧ください。

責任準備金は健全な積立方式を採用

 保険会社が将来の保険金等の支払いに備えて積み立てる準備金を責任準備金といい、平成26年度末の当 社の責任準備金は、30兆1,646億円です。

 当社では、個人保険および個人年金保険の責任準備金については、法令に基づき、標準責任準備金対象契約 は「標準責任準備金」を積み立て、保険金等の支払いに備えています。

 また、標準責任準備金対象外契約についても、法令上最も高い積立水準となる「平準純保険料式」を採用し、 積立率は100%となっています。

※1 積立方式および積立率は、個人保険および個人年金保険を対象としています。なお、団体保険および団体年金保険の責任準備金は積立方式という 概念がないため、上記には含んでいません。

※2 積立率については、標準責任準備金対象契約に関しては平成8年大蔵省告示第48号に定める方式により、また、標準責任準備金対象外契約に関し ては平準純保険料式により計算した保険料積立金、および未経過保険料に対する積立率を記載しています。

(詳細は、P164をご覧ください) 標準責任準備金

対象契約

標準責任準備金 対象外契約

(危険準備金を除く)積立率 ※2 積立方式

区 分

内閣総理大臣が定める方式

(平成8年大蔵省告示第48号) 内閣総理大臣が定める方式

(平成8年大蔵省告示第48号)

平準純保険料式 平準純保険料式

100% 100%

内閣総理大臣が定める方式

(平成8年大蔵省告示第48号)

平準純保険料式

100%

平成24年度末 平成25年度末 平成26年度末

個人保険および個人年金保険の責任準備金の積立方式・積立率※1

健全な経営を維持していくための純資産額を備えています。

 「実質純資産額」とは、有価証券や不動産等を 時価評価した資産から責任準備金や配当準備 金等のご契約にかかわる負債等を差し引いたも のであり、決算期末の保険会社の健全性の状況 を示す行政監督上の指標の一つです。この数値 がマイナスとなると、実質的な債務超過と判断さ れ、監督当局による業務停止命令等の対象とな

ることがあります。

 平成26年度末の実質純資産額は、8兆8,993 億円(前年度末差2兆4,612億円増)となり、一般 勘定資産に対する比率は25.0%(同5.8ポイント 増)と、引き続き財務基盤の健全性を維持してい ます。

実質純資産額

8 8,993 億円

P66-88.indd 72 2015/06/25 18:40

(7)

03

※日経平均株価・TOPIXは、仮に当社ポートフォリオが日経平均株価およびTOPIXにフル連動するとした場合です。

 なお、株価指数と当社ポートフォリオの過去の連動性を用いて算出した場合、日経平均株価7,900円程度、TOPIX640ポイント程度です。

※1 有価証券は、時価のある有価証券に加え、時価を把握することが極めて困難と認められる有価証券(外貨建の子会社株式及び関連会社株式等)の為替評 価等の含み損益相当額を記載しています。有価証券には、金融商品取引法上の有価証券として取り扱うことが適当と認められるもの等を含んでいます。

※2 土地は「土地の再評価に関する法律」に基づき、明治生命は平成11年度末に、安田生命は平成12年度末に時価評価を実施しました。これによる評価差額 を「再評価差額」に記載しています。なお、土地には借地権を含んでいます。

※3 「その他」には、デリバティブ取引等の含み損益相当額を記載しています。なお、デリバティブ取引は一部ヘッジ会計を適用しました。本表にはヘッジ会計

(繰延ヘッジ・特例処理)適用分の含み損益を記載しています。ヘッジ会計適用分のうち時価ヘッジ適用分の差損益(平成24年度末:通貨関連△1,079億 円、平成25年度末:通貨関連△406億円、平成26年度末:通貨関連△709億円)およびヘッジ会計非適用分については、評価損益を損益計算書に計上して おり、含み損益相当額はありません。

(詳細は、P186をご覧ください)

※1 売買目的有価証券以外の有価証券のうち、時価のある有価証券等の含み損益相当額を記載しています。

※2 その他共計には買入金銭債権等を含んでいます。

(詳細は、P181をご覧ください) 区  分 有価証券※1

     評価差額      オフバランス 土地※2

     再評価差額      オフバランス そ の 他※3

合  計

資産全体の含み損益の状況(一般勘定)

項  目 公社債

株式 外国証券 その他共計※2

有価証券の含み損益の状況(一般勘定)※1

(単位:億円)

(単位:億円) 31,772

25,090 6,682 2,684 1,989 694 88 34,545

52,998 39,800 13,197 2,905 2,048 857 277 56,182 平成25年度末

30,699 23,635 7,064 2,612 2,021 591 144 33,456 平成24年度末

11,055 14,617 5,690 31,704

16,735 24,172 11,371 52,767 平成25年度末

14,428 11,333 4,646 30,751 平成24年度末

平成26年度末

平成26年度末

堅実な資産内容で5兆円を上回る含み益を確保しています。

 「含み損益」とは、保有している資産の時価と 帳簿価額との差額を指し、保険会社の企業体力 を表わすものの一つです。平成26年度末は、一 般勘定の有価証券で5兆2,767億円(前年度末 差2兆1,062億円増)、一般勘定資産全体で5兆

6,182億円(同2兆1,636億円増)の含み益を確 保しています。

 なお、株式含み損益がゼロとなる水準は、日 経平均株価で7,800円程度、TOPIXで630ポイ ント程度です。

評価差額

生命保険会社の保有する有価証券のうち、「売買目的有価証券」、

「責任準備金対応債券」、「満期保有目的の債券」、「子会社・関連 会社株式」のいずれにも分類されない「その他有価証券」について は、時価で評価し、貸借対照表に計上しています。この「その他有価 証券」の簿価と時価との差額を「評価差額」といい、プラス(含み益) の場合は税効果相当額を負債の部の「繰延税金負債」(マイナス(含 み損)の場合は資産の部の「繰延税金資産」)に計上し、残額を純資 産の部の「その他有価証券評価差額金」に計上します。

オフバランス

簿価と時価との差額のうち、貸借対照表に計上されていない含み 損益を「オフバランス」として記載しており、「責任準備金対応債券」、

「満期保有目的の債券」、「子会社・関連会社株式」の含み損益、土 地の簿価(再評価後)と時価の差額などが該当します。

「資産全体の含み損益の状況」や「有価証券の含み損益の状況」は、 生命保険会社が保有している資産の実質的な含み損益の状態をお 知らせするものであり、この「オフバランス」部分も含めて開示して います。

含み損益

5 6,182 億円

(8)

74

さまざまなリスクに対応するため、財務基盤の強化に取り組んでいます。

自己資本等の充実

 健全性の高い財務基盤を構築するため、運用 環境の急激な変化や、大地震・パンデミック等、さ まざまなリスクに備え、危険準備金、価格変動準 備金、事業基盤強化積立金等からなる内部留保 を積み増し、自己資本等の充実に努めています。  平成26年度においては、基金の募集等により、 内部留保等は平成25年度末から915億円増加し て、2兆1,970億円となり、総合的なリスクへの対

応力が向上しています。

 また、追加責任準備金については、個人年金保 険の一部における平成19年度からの計画的な積 み立てに加えて、変額保険等に1,923億円積み立 てています。その結果、内部留保等と追加責任準 備金の合計金額は2兆9,228億円となりました。 今後もさらに強固な財務基盤の構築に取り組ん でいきます。

■内部留保等・追加責任準備金

2

9,228

億円

2

2,766

億円

2

6,494

億円

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000

6,200億円 5,255億円 3,933億円 5,528億円

6,700億円 6,604億円 5,106億円 5,439億円

7,300億円 6,673億円 5,222億円 7,258億円

■追加責任準備金 ■価格変動準備金・価格変動積立金 ■危険準備金 ■基金・基金償却積立金 ■その他 平成24年度末

※剰余金処分を反映させた数値です。

平成25年度末 平成26年度末 その他

危険準備金 価格変動準備金・ 価格変動積立金

基金・基金償却積立金 追加責任準備金

追加責任準備金

内部留保等

(億円)

2 兆 1,970 億円 7,258 億円

■内部留保等※1 ■追加責任準備金

通常想定できる範囲を超えたさまざまなリスクに対応する ための性格を有しているものであり、当社においては、基金、 基金償却積立金、価格変動準備金、危険準備金、事業基盤 強化積立金※2等で構成されています。

国際会計基準による保険負債の時価評価導入を先取りする かたちで、将来の逆ざやを圧縮し、お客さまへの安定的な配 当還元をめざし、個人年金保険の一部を対象に平成19年度 から3年間にわたり、責任準備金を積み立ててきました。平成 22年度以降も新たに年金支払を開始するご契約を対象に積 立てを実施しています※1。また、平成26年度決算では、変額保 険等を対象に1,923億円積み立てました※2

※1 上記金額は、平成26年度決算における剰余金処分を反映させた数 値です。

※2 事業基盤強化積立金は、昨今の国内外の健全性規制の動向をふま え、お客さまニーズに即した新商品の開発・新サービスの提供に対 する新たなリスク引受への対応や、パンデミックリスク等、想定外 の大規模リスク(価格変動リスクは除く)の発生等に備えるために 平成21年度より積み立てている任意積立金です。

※1 保険業法施行規則第69条第5項に基づき、平成8年4月1日以前にご契 約いただいた個人年金保険を対象に、予定利率2.75%を用いて責任 準備金を計算して生じた差額を、追加責任準備金として積み立ててい ます。

※2 保険業法施行規則第69条第5項に基づき、変額保険および平成7年9 月2日以降にご契約いただいた一時払養老保険について、追加責任準 備金を積み立てました。

P66-88.indd 74 15/07/01 17:20

(9)

■基金の総額 03

 「基金」とは、株式会社の資本金に相当する性 格を持つ資金で、相互会社の財産的基礎となる ものです。当社では、この財産的基礎が保険会社 を取り巻くさまざまなリスクに備え、お客さまの 保険契約を確実に履行できる能力を向上するも のであるとして、重要視しています。

 また、基金の募集後には、下図のように償却

(償還)に備えて、基金償却準備金を計画的に

積み増していき、基金の償却時に基金償却積立 金に振り替えるため、内部留保として財産的基 礎が守られ、経営の健全性が確保されます。  平成26年度末現在、当社の基金の総額(基金 と基金償却積立金の合計)は、7,300億円となっ ています。

(基金拠出者については、P99をご覧ください)

基金償却積立金

相互会社が基金を償却する場合に、保険業法の規定により積み立 てを義務づけられている積立金です。基金の償却額と同額の積み 立てが義務づけられています。

基金償却準備金

基金の償却準備財源として積み立てておく任意積立金で、基金償 却時には基金償却積立金に振り替えます。

平成8/7 平成9/7 平成10/7 平成11/7 平成12/7 平成13/7 平成14/7 平成15/7 平成16/7 平成17/7 平成18/7 平成19/7 平成20/7 平成21/7 平成22/7 平成23/7 平成24/7 平成25/7 平成26/7 平成27/7 平成28/7 平成29/7 平成30/7 平成31/7 平成32/7

基 金

平成16/1 合併

基金償却準備金※1

基金償却積立金※1

※2

(461億円)(731億円

(2,630億円

(1,000億円(1,250億円

(1,550億円(1,910 億円

(3,800億円

(2,990億円

(3,300億円(3,650

億円 (3,950 億円(4,100億円

(4,250億円

(4,500億円

(4,950億円

(5,500億円

(6,020億円

(6,540億円

(6,960億円(7,180億円(7,300億円 176億円 293億円

1,000億円1,200億円

1,600億円 1,600億円 2,300億円

2,900億円 3,500

億円 4,100億円 4,700

億円 5,200億円

6,200億円 6,700億円7,300億円 2,000億円

1,400億円

振替600億円 振替 500億円

振替500億円 振替600億円 振替1,000億円

300億円(平成11年度・安田生命) 600億円(平成10年度・明治生命) 590億円(平成8年度・明治生命)

390億円

(平成8年度・安田生命)

400億円(平成12年度・明治生命)

600億円(平成14年度・明治生命) 300億円(平成13年度・安田生命) (9月償却) 300億円(平成12年度・安田生命) (7月償却)

600億円(平成18年度募集分)

600億円(平成22年度募集分) 500億円(平成23年度募集分)

500億円(平成25年度募集分) 600億円(平成26年度募集分) 1,000億円(平成24年度募集分)

基金償却準備金

(2,270億円 20億円

調

※1 合併前の基金償却積立金および基金償却準備金は、明治生命と安田生命の合算値です。

※2 ( )内の金額は基金償却積立金および基金償却準備金の合計値です。 明治安田生命

基金・基金償却積立金・基金償却準備金の推移

平成26年度末の内部留保等・追加責任準備金(内訳)

915 69 116

­ 250

­ 600

△80 21,970

6,673 4,924 297 1,000 2,600 4,700 1,320 7,258 29,228

1,818 2,733 項  目

内部留保等A うち危険準備金 うち価格変動準備金 うち価格変動積立金 うち事業基盤強化積立金 うち基金

うち基金償却積立金 うち基金償却準備金 追加責任準備金B A+B

前年度末差 平成26年度末

※剰余金処分を反映させた数値です。

(単位:億円)

(10)

76

基礎利益は5年連続で増益となり、明治安田生命発足以来の最高益となりました。

利差(順ざや/逆ざや)の状況

平成25年度に引き続き順ざやを確保し、1,686億円の利差益となりました。

※1 基礎利益上の運用収支等の利回りとは、基礎利益に含まれる一般勘定の運用収支から社員配当金積立利息繰入額を控除した額の、一般勘 定責任準備金に対する利回りのことです。

※2 平均予定利率とは、予定利息の一般勘定責任準備金に対する利回りのことです。

※3 一般勘定責任準備金は、一般勘定部分の責任準備金について、以下の方式で算出しています。なお、一般勘定部分の責任準備金には、危険準 備金、変額保険等を対象に積み立てている追加責任準備金は、含まれていません。

(期始責任準備金+期末責任準備金−予定利息) 1/2

 「基礎利益」とは、保険料等収入や保険金・事 業費支払等の保険関係の収支と、利息及び配当 金等収入を中心とした運用関係の収支からな る、生命保険会社の基礎的な期間損益の状況を 表わす指標です。

 平成26年度の基礎利益は、利差の拡大等によ り、5,063億円(前年度比10.0%増)となりました。

基礎利益

5,063 億円

※1 損益計算書上の責任準備金等 繰入額のうち、臨時損益に相当 する金額を除いています。

※2 キャピタル損益:経常収益・経 常費用である資産運用収益・資 産運用費用のうち、有価証券の 売却損益等です。

※3 臨時損益:経常収益・経常費用 のうち、基礎利益・キャピタル 損益以外の個別貸倒引当金戻 入額・繰入額、危険準備金戻入 額・繰入額や追加責任準備金 繰入額等です。

(詳細は、P149をご覧ください) 基礎利益A(❶−❷)

 基礎収益❶

  うち保険料等収入   うち資産運用収益  基礎費用❷

  うち保険金等支払金   うち責任準備金等繰入額※1   うち資産運用費用

  うち事業費 キャピタル損益B※2 臨時損益C※3 経常利益A+B+C

3,945 45,392 36,593 7,078 41,447 22,888 12,734 280 3,530 728

△704 3,969

4,604 45,206 36,162 7,582 40,602 22,761 12,300 227 3,520 1,334

△1,721 4,216

平成24年度 平成25年度 平成26年度

(単位:億円)

5,063 43,723 34,084 8,428 38,660 25,963 7,174 239 3,484 1,143

△2,367 3,838

 生命保険会社は、保険料を計算するにあたり、将来の運用収益の見通しをもとに、契約時にお客さまにお約束する運用 利回りである「予定利率」を使用しています。この予定利率により見込んでいる運用収益と、実際の運用収益との差額を「利 差」といいます。なお、予定利率により見込んでいる運用収益を実際の運用収益が上回る状態を「順ざや」、下回る状態を

「逆ざや」といいます。 利差(順ざや/逆ざや)とは

利差の算出式

1,686

利差 億円 一般勘定責任準備金

※3

27

8,234

億円

基礎利益上の 運用収支等の利回り※1

2.64

平均予定利率

※2

2.03

P66-88.indd 76 2015/06/25 18:44

(11)

03

※1 法定の剰余金処分対象額に占める割合は87.27%です。

※2 平成25年度より基礎利益の内訳の算出方法を一部変更しています。

※3 退職給付費用における年金資産の時価変動額に係る数理計算上の差異の費用処理額を除いた費差です。

(詳細は、P149をご覧ください)

■三利源について

基礎利益の状況

 生命保険会社の基礎的な期間損益の状況を 示す指標である「基礎利益」は、その内訳として

「費差」「危険差」「利差」の「三利源」から構成 されています。

 当社では、ご契約者をはじめとして、広く一般 の方に対して、期間損益の増減要因等を含め、 経営状況をよりご理解いただくために、「三利 源」の状況を開示しています。

[三利源とご契約者への配当還元までの流れ]

基礎利益 5,063億円

当期未処分剰余金 2,615億円

ご契約者への配当還元

(社員配当準備金) 1,800億円※1

[ 三利源とは ]

[ ご契約者への配当還元 ] 有価証券等の売却損益・評価損、

臨時損益、税金など 448億円

費 差 A

費 差 2,928億円 A

B 危険差

危険差 B

1,686億円 C 利 差

利 差 C

保険料算定時に想定した事業費 率に基づく事業費支出予定額と 実際の事業費支出との差額 保険料算定時に想定した保険事 故発生率に基づく保険金・給付 金等支払予定額と実際 の 保険 金・給付金等支払額との差額 保険料算定時に想定した利率に 基づく予定運用収益と実際の運 用収益との差額

基礎利益から、有価証券の売却損益や評価損、 臨時損益、税金等を加減した最終的な剰余のな かから、配当としてご契約者に還元しています。 基金償却準備金など

3,945 535 512 2,983 425

4,604 535 607 2,875 1,193

5,063 448 497 2,928 1,686

平成24年度 平成25年度 平成26年度

基礎利益※2   費 差

  危険差   利 差

除く年金資産の 時価変動部分※3

(単位:億円)

A

B C

新主力商品「ベストスタイル」の業績伸展や営 業職員陣容の拡大に伴う事業費支出の増加、消 費税増税の影響等により、86億円の減少となっ ています。

団体保険の保険金等の支払が減少したこと等 により、53億円の増加となっています。

利息及び配当金等収入の増加等により492億 円の増加となっています。

(12)

78

(平成27年度にお支払いする社員配当については、P157をご覧ください)

 例えば、毎年配当タイプのご契約においては、各 予定率に対応した「利差配当」「危険差配当」「費差 配当」を毎年の社員配当としてお支払いしています。  社員配当の分配に際しては、直近年度における決 算の収支状況、会社の将来にわたる財務健全性の 向上、各ご契約の剰余への貢献度等を勘案し、配当 率を設定しています。

 なお、個人保険・個人年金保険で配当基準利回り

(実績相当の利回り)が予定利率を下回るご契約 の場合、利差配当がマイナスとなりますが、そのマ イナス分はご契約(主契約+特約)単位で危険差配 当・費差配当と相殺します。この結果、金額がマイナ スになった場合は、お支払いする配当金額をゼロと しています。

実績相当の利回り

保険料計算上 予定した利率

会社の財務健全性向上、各 ご契約の剰余への貢献度等 を勘案し、配当率を設定

利差配当 として お支払い

社員(ご契約者)

配当 支払保険金・給付金等の状況によりお

支払いする配当 危険差配当

事業費支出の状況によりお支払いす る配当

費差配当

運用収支の状況によりお支払いする 配当

利差配当

社員配当の仕組み(保険料の事後精算)のイメージ図[利差配当の例] 個人保険・個人年金保険(毎年配当タイプ)の社員(ご契約者)配当の構成

■社員(ご契約者)配当の仕組み

 ご契約者からお払込みいただく保険料は、将来お 支払いする保険金・給付金をもとに、ご契約期間中 に得られる運用利息、ご契約の管理に必要な経費 等を見込んで計算しています。具体的には、資産の運 用収支、保険金・給付金等のお支払い、事業費支出 について、それぞれ予定利率、予定発生率、予定事業 費率の予定率をあらかじめ設定し、これらの予定率 に基づき保険料を計算しています。生命保険のご契 約は長期間にわたるため、将来の事象を正確に予測

することは困難であることから、予定率の設定に際 しては、将来の保険金・給付金のお支払いを確実に 行なえるよう、ある程度の安全を見込んでいます。  ご契約以降は予定と実績との差により損益が発 生しますが、差益(剰余)が生じた場合はご契約者へ の還元を行ないます。これが毎期の決算でご契約者 に分配する社員配当です。したがって、お支払いする 社員配当は保険料の事後精算の意味合いがあり、ま た、毎年の決算の状況によって変動します。

■平成26年度決算に基づく平成27年度社員(ご契約者)配当率の概要

 平成26年度決算では、基礎利益は5年連続の 増益を達成し、明治安田生命発足以来の最高益 となったこと等をふまえ、個人保険・個人年金保 険について長期に継続いただいているご契約を 中心に配当率を引き上げることといたしました。  団体年金保険については、個人保険・個人年金 保険の配当特性と異なり、キャピタル損益も含め

た運用収益を毎期直接的に還元するものとして 配当率を設定しております。平成26年度決算で は、団体年金資産区分の運用実績等をふまえ、配 当率を引き上げることといたしました。

 なお、団体保険につきましては、保険収支の状 況等を勘案し、配当率をすえ置きといたしました。

社員(ご契約者)配当について

P66-88.indd 78 2015/06/25 18:45

(13)

03

保険契約の概況

■医療保障・生前給付保障等

(単位:億円) 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0

■新契約の年換算保険料(個人保険・個人年金保険)

(単位:億円) 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000

0 平成26年度末

■医療保障・生前給付保障等 21,413億円

■保有契約の年換算保険料(個人保険・個人年金保険)

平成24年度末 2661億円

3,384億円

平成25年度末 21,252億円

3,429億円 医療保障・

生前給付保障等 3,537億円

平成24年度 1,949億円

228億円 医療保障・

生前給付保障等

平成25年度 1,788億円

258億円

平成26年度 1,692億円

326億円

■個人保険・個人年金保険

 個人保険・個人年金保険については、年換算 保険料(各契約について、お払い込みいただく 保険料を1年あたりに換算した業績指標)が、新 契約(転換・保障見直し・特約変更による純増加 額を含む)では1,692億円(前年度比5.4%減)、 このうち医療保障・生前給付保障等の第三分 野に係る新契約では326億円(前年度比26.4% 増)となりました。また、保有契約全体では2兆 1,413億円(前年度末比0.8%増)、うち第三分 野に係る保有契約では3,537億円(前年度末比 3.1%増)となりました。

■団体保険

 団体保険は、新契約高が7,512億円で、年度 末保有契約高は111兆6,361億円(前年度末比 0.6%増)となりました。

■団体年金保険

 団体年金保険の年度末保有契約高(責任準 備金の金額)は、7兆1,336億円となりました。な お、明治安田アセットマネジメントが受託してい る団体年金資産を加えた、明治安田生命グルー プ全体での団体年金資産残高は、8兆1,409億円

(前年度末比4.1%増)となりました。

平成25年度末 11159億円

(単位:兆円) 150

100

50

0 平成26年度末

■保有契約高(団体保険)

1116,361億円

平成24年度末 1101,280億円

※明治安田アセットマネジメントの団体年金資産残高(確定拠出年金向け  投資信託純資産残高を含む)は時価残高を記載しています。

(単位:兆円) 10

8 6 4 2 0

■明治安田生命 ■明治安田アセットマネジメント

■明治安田生命グループ団体年金資産残高

74,835億円

平成24年度末 6兆6,832億円

8,002億円 明治安田生命

明治安田アセットマネジメント

78,207億円

平成25年度末 6兆9,705億円

8,502億円

81,409億円

平成26年度末 7兆1,336億円

1兆72億円

(14)

03

80

EEV

新契約価値

増減 平成26年度末

平成25年度末 42,185

4,185 37,999 1,811

54,905

△1,052 55,957 2,220

(単位:億円)

保有契約価値 修正純資産

EEVの内訳 

42,185 27 42,213 2,220 20 2,980

89 861 6,171 5,715 804 12,692 54,905

37,999 27 38,027

15 416 628 1,864

△1,235 258

1,319 17,039

△428 17,930 55,957 4,185

4,185 2,220 5 2,563

△628

△1,864 1,235

△169 861 4,852

△11,323 1,233

△5,237

△1,052 平成25年度末のEEV

平成25年度末のEEV(調整後)

(8)前提条件(経済前提)と実績の差異 (9)その他の要因に基づく差異※2 平成26年度末のEEV

合 計

EEV 保有契約価値 修正純資産

(単位:億円)

(1)平成25年度末EEVの調整※1

平成25年度末からの変動要因 

※1 平成26年度において、「退職給付に関する会計基準」および「退職給付に関する会計基準の適用指針」に基づき、退職給付見込額の期間帰属方法を期間定 額基準から給付算定式基準に変更しており、これに伴う影響が反映されています。

※2 法定実効税率の変更による影響のほか、平成26年度末に変額保険および一時払養老保険において一時に追加責任準備金を積み立てた影響(修正純資産 から保有契約価値への移管)を含みます。

12,719

△5,237 17,957 408

(2)平成26年度新契約価値

(3)期待収益(リスク・フリー・レート分) (4)期待収益(超過収益分)

(5)保有契約価値から修正純資産への移管   うち平成25年度末保有契約

  うち平成26年度新契約

(6)前提条件(非経済前提)と実績の差異 (7)前提条件(非経済前提)の変更 (2)∼(7)の小計

保険契約の収支構造を把握し、

現在の財務状況を総合的に表わす時価ベースの指標です。

 「ヨーロピアン・エンベディッド・バリュー

(EEV)」とは、生命保険会社の企業価値を表わ す指標であるエンベディッド・バリュー(EV)の一 つです。

 EEVは、ご契約者をはじめ、多くの方に有用な 情報をもたらすものと考え、国際的な監督規制や 会計基準の動向も見据え、平成22年度決算から 開示しています。

 平成26年度は、これまでにない超低金利の影 響を受け、保有契約価値は大幅に減少しました が、一方で債券の含み益が増加しており、EEV全 体としては金利変動の影響が軽減される構造と なっております。これに加え、株価上昇や新契約 の獲得などの効果もあり、平成26年度末のEEV は、前年度末よりも1兆2,719億円増加し5兆 4,905億円となりました。

ヨーロピアン・エンベディッド・バリュー(EEV)

5 4,905 億円

ヨーロピアン・エンベディッド・バリュー(EEV)

エンベディッド・バリュー(EV)とは、もともと欧州を中心に発展してきた考え方です。EVの計算方法や開示に関する統一的なルールがなかったこと から、その課題を解決するために、平成16年5月に、欧州の大手保険会社のCFO(Chief Financial Officer:最高財務責任者)から構成されるCFO フォーラムによりEEV原則が制定されましたが、この原則に基づいて計算されたEVをEEVといいます。当社では、計算の透明性や比較可能性をさら に高めるため、資産・負債のキャッシュ・フローを市場で取引されている金融商品と整合的に評価した市場整合的手法によるEEVを計算しています。

(15)

03

修正純資産

保有契約価値

新契約価値

有価証券等だけでなく、貸付金や不動産も含めて時価評価した資産から、法定会計ベースの責任準備金や配当準備金等のご契約にかか わる負債等を差し引いたものであり、保険会社の健全性の状況を示す行政監督上の指標の一つである「実質純資産額」よりも幅広く資産 等を時価評価したものです。

具体的には、貸借対照表の純資産の部の金額に、これまでに保有契約から実現した過去の利益を積み立てたものである負債中の内部留 保、時価評価されていない資産の含み損益などを加えたものです。

保有契約から今後発生すると見込まれる将来の利益を期末時点で現在価値評価したものです。

当該年度に獲得した新契約から将来生じる利益の契約獲得時点における現在価値です。

■保険契約の収支構造を把握する指標

■現在の財務状況を総合的に表わす時価ベースの指標

 生命保険契約は、一般的に販売時に集中的にコストが発生するため、一時的には損失が発生するものの、契約が継続することで、将 来にわたり生み出される利益によりそのコストを回収することが期待される収支構造となっています。現行の法定会計では、このよう な保険契約の収支構造を単年度の損益として把握しますが、EEVは、全保険期間を通じた損益を現在価値で評価し、長期にわたる保 険契約の収支構造を把握するものです。

 EEVは、保有する資産と負債の双方を時価評価したものであり、保有契約価値と修正純資産を合計したものです。このため、会社の 現在の財務状況を総合的に表わす時価ベースの指標といえます。

[生命保険契約の収支構造]

[時価会計ベースの貸借対照表イメージ]

将来にわたり生み出される利益の現在価値 保有契約価値

修正純資産

財務会計ベースの貸借対照表 時価会計ベースの貸借対照表(イメージ)

すべて資産 時価ベース

(   ) (   )

時価ベース負債

(   )

簿価ベース負債の部

純資産の部

保有契約から実現した過去の利益の積立て(負債中の内部留保) 純資産の部

財務会計ベースの資産の部に含まれていない含み損益等

資本コスト

EEV

危険準備金 価格変動準備金等

一時的に損失が発生

将来にわたり利益が発生

決算期末時点において現在価値評価 ⇒ 保有契約価値

(2年目)

(1年目)

(3年目) (4年目) (5年目) (6年目) (7年目) ・・・

・・・

一部を除き資産の部 時価ベース

(   )

■第三者機関によるレビューについて

 当社のEEVについて、専門的知識を有する第三者機関(アクチュアリー・ファーム)に検証を依頼し、 意見書を受領しています。意見書の詳細については、当社ホームページをご覧ください。

参照

関連したドキュメント

新たに取り組む学校施設の長寿命化 GIGAスクール構想の実現に向けた取組 決算額 29 億 8,997 万2千円 決算額 1億 6,213 万7千円

土壌汚染状況調査を行った場所=B地 ※2 指定調査機関確認書 調査対象地 =B地 ※2. 土壌汚染状況調査結果報告シート 調査対象地

 「事業活動収支計算書」は、当該年度の活動に対応する事業活動収入および事業活動支出の内容を明らか

越欠損金額を合併法人の所得の金額の計算上︑損金の額に算入

 「事業活動収支計算書」は、当該年度の活動に対応する事業活動収入および事業活動支出の内容を明らか

27 Roxin (o. 28 Günther Jakobs, Strafrecht Allgemeiner Teil, 2. 30 Claus Roxin, Strafrecht Allgemeiner Teil, Bd.. 35 Günter Stratenwerth, / Lothar Kuhlen, Strafrecht

 売掛債権等の貸倒れによ る損失に備えるため,一般 債権については貸倒実績率 により,貸倒懸念債権等特

損失に備えるため,一般債権 については貸倒実績率によ り,貸倒懸念債権等特定の債 権については個別に回収可能